お米でつくったみるく?!

ライスミルク開発に取りかかった経緯

ライスミルク開発に取りかかった経緯

昨年末にNYで流行っているという記事を読んで初めて「ライスミルク」という商品の存在を知りました。その頃はまだ店頭で並んでいる店はほとんど無く、博多の百貨店や輸入食品コーナーを1日探し回ってようやく一本購入することができました。店員さんも「ライスミルク?もしかしたらこれですか?」くらいの認知度で本当にまだ日本では馴染みがないのだなと感じました。
購入した商品はイタリアからの輸入品で、初見では海外の牛乳そのままといった感じの印象を受けました。

試飲をしてみた感想はお米の風味やお米の甘さがほんのり香り、これは美味しいと思いましたね。ライスミルクと言うだけあって牛乳に近い口当たりなのですが後味がすっきり甘く、豆乳ほどクセもなく本当に飲みやすい印象です。
ただ、「海外の味」という印象はありました。よく海外のお土産のクッキーやチョコレートを食べたときに感じる多少のモタッとした感じを覚えています。

その日からライスミルクの事を色々と調べてみました。
アレルギーに悩まされる必要がない健康志向の飲み物だということ。
海外ではとてもスタンダードな飲み物だということ。
国産のライスミルクがまだそんなに多くないということ。
国内の米需要が下がる一つの解決策になるかもしれないということ。

調べるうちにライスミルクという商品がとても素晴らしく今後の日本の食卓に新しい選択肢を生む可能性があると思いました。なにより、お米に対して特別な感情を持ち、古くから親しみと敬意を持ってお米に接してきた日本という国で、日本発の日本人に向けたライスミルクを提案する挑戦がとても価値のある事だと判断し、2015年新年早々開発に取りかかりました。

目指すライスミルク

目指すライスミルク

私が一番最初に飲んだライスミルクはイタリアから輸入されたイタリア製のライスミルクでした。味は美味しいと感じましたがやはりどこか海外向けの味付けという印象で、日本の市場でそのまま受け入れられない事もないけども、日本の市場で活躍する商品にするにはやはりどこか物足りなさを感じました。

月天が取り組むライスミルクはやはり九州の力を借りた商品になると思いましたが、3つの目指すポイントを定めました。

1.日本人が親しみやすく接しやすい味(美味しいライスミルク)
2.日々の生活で無理なく続けられる商品(買いやすいライスミルク)
3.日本のライスミルクの代表になれるような商品(愛されるライスミルク)

まず1の味の面では海外発のライスミルクで最初に感じた少しの違和感を取り除きたかったからです。日本人はお米の味にとても誇りを持っています。そういった人たちに向けて新たに開発するライスミルクはやはり美味しくないといけないと思いまずはそこを最優先項目にしました。 2の無理なく続けられるという項目は海外ではとても当たり前に食卓に並ぶライスミルクを日本人が手がけた途端に敷居が高く、健康意識の高い人だけが高いお金を出して買う商品になってしまうと意味がないと思い、誰でも手が出せて日常に自然に溶け込む、そういった商品にしたいと思いポイントに挙げました。
最後の3は想いの面が大きいのですが、欧米だけでなくアジアでもライスミルクはポピュラーな飲み物になっています。そこで日本の技術力や味覚のレベル、そしてなによりお米文化の日本が作るライスミルクは海外からの視線も視野に入れて開発をしなくてはならないと思いました。

酒造元で開発を行う理由

酒造元で開発を行う理由

今回のライスミルクは福岡県古賀市にある創業250年の翁酒造という酒蔵と共同で行います。
なぜ酒蔵なのかと最初は疑問に思われるかもしれませんが、逆に私は酒造元以上にライスミルク製造に適したメーカーはいないのではないかと思います。
酒蔵という場所は何百年も昔からお米から飲料を精製する技術を積み重ねて今日まで至っています。味のバランスを整えるのにお米の削り方を目に見えないレベルでこだわったり、どのくらい酵素を加えたら発酵を加減できるか等、お米の力を飲み物にするプロフェッショナルなのです。
世界的に見ても日本ほどお米を丁寧に扱う国はないと思います。丁寧に心を込めて育てられたお米と、数百年培われたお米の精製技術が合わされば間違いなく素晴らしい商品が出来上がると感じたので今回は翁酒造さんに協力を依頼しました。